男性科とは?男性泌尿器科や男性更年期障害について解説
医師が診察する身体の部位や疾病は、診療科ごとに大きく異なります。
診療科は複数あるものの、それぞれどのようなときに受診すればよいのか迷うこともあるでしょう。
そこで、男性科とはどのような診療科なのか、男性泌尿器科や男性更年期障害についても解説していきます。
男性科とは
「男性科」とは、男性泌尿器科のことを指すことが多いですが、主に男性特有の疾患を診療する科と認識しておくとよいでしょう。
性別に関係なく見られる腎臓・尿路・副腎の病気に加えて、男性生殖器である前立腺・陰嚢・睾丸・陰茎などの病気に対応する診療科です。
男性は女性より尿道が長いため、急性膀胱炎は起こしにくくても、加齢の影響で尿道が閉塞気味となり尿の勢いが悪くなります。
そのため尿が出にくい排尿障害や、頻繁にトイレに行きたくなる頻尿、尿漏れなどの尿失禁といったことが起こりやすくなります。
他にも排尿の際に痛みを感じる排尿痛や、赤い尿が出る血尿などの症状が見られるときや、勃起力が弱いことで悩む場合にも泌尿器科を受診したほうがよいでしょう。
男性更年期障害の受診
更年期障害と耳にすると、女性の症状とイメージする方が多いでしょうが、男性も高齢になれば更年期障害になりやすいといえます。
以前よりも疲れやすくなったり集中力が継続しなかったりなど、心身の不調を感じるのは男性更年期障害(LOH症候群)が原因かもしれません。
男性更年期障害の可能性を感じるときには、見られる症状に合った診療科で検査をしてもらった方が安心です。
・内科…筋力低下・疲労感・ほてりなど身体症状が見られる方
・精神科…不安感・苛立ち・落ち込みなど心の症状を感じる方
・泌尿器科…頻尿・勃起不全などの症状が見られる方
男性更年期障害の症状は、複合的に起こることが多いため、判断が難しいこともあります。
そのため一般病院を受診したものの、特に異常は見られないと診断されるケースや、他の病気と間違えられてしまうケースもあるようです。
また、男性機能の症状に関する相談は、恥ずかしさを感じて一歩踏み出せないこともあるでしょう。
しかし、男性更年期障害が原因の場合には、放置していても何も改善しません。
男性機能障害は本人だけの問題ではなく、パートナーとの関係にも影響を与える恐れがあるため、適切な治療で改善を目指すことが必要です。
なお、男性更年期障害の専門外来なら、多くの症例を担当してきた専門医師が診察に対応します。
多方面から検査を行いつつ症状の原因を診断していくため、一般的な医療機関で相談しにくい方や、様々な症状が出ていて男性更年期障害が疑われる方は、男性更年期障害の専門外来のある病院を受診するとよいでしょう。