女性外科とは?どのような診療科なのか内容や種類などについて簡単に解説
医師が診察する身体の部位や疾病は、診療科ごとに大きく異なります。
診療科は複数あるものの、それぞれどのようなときに受診すればよいのか迷うこともあるでしょう。
そこで、女性外科とはどのような診療科なのか、診察内容の種類などについて解説していきます。
女性外科とは
「女性外科」とは、女性のライフステージに沿って、総合的に健康問題を判断し、性差を考慮した外来診療を行う診療科です。
産婦人科患者の外科疾患などを、産婦人科医との連携で治療に対応する診療科ともいえます。
女性を対象とした疾患を扱いますが、婦人科疾患の婦人科良性疾患・炎症性疾患・子宮癌・卵巣癌などが挙げられます。
他科の疾患よりも若年から中年層の女性が多く、他人の目を気にせず安心して受診できる環境を整えている女性外科も少なくありません。
また、女性医師が担当することで、患者の恥ずかしさを軽減させることにつながりやすくなるでしょう。
女性外科の診療内容
女性外科の診療は、妊娠中や分娩後などに見られがちな痔・下肢静脈瘤・鼠径ヘルニア・外傷・手術創トラブル・乳腺疾患(乳腺腫瘍・乳腺炎など)なども対応します。
主に次の3つに分けて、外来診療を行うことが多いといえるでしょう。
・女性外科一般
・乳腺外来
・妊婦乳房検診外来
それぞれ説明していきます。
女性外科一般
女性外科一般では、主に次の悩みやトラブル、疾患を抱えている方を対象として診療を行います。
・痔・脱腸(ヘルニア・そけい部の膨隆)・乳輪のただれなど、外科的な疾患で女性医師の診療を希望するケース
・術後の創トラブル(感染・創傷治癒遅延など)
・外傷(ケガ・熱傷)
・授乳中のトラブル・乳腺炎・母乳相談外来など
乳腺外来
乳腺外来では、主に次の悩みやトラブル、疾患を抱えている方を対象として診療を行います。
・乳房に気になる症状が見られるケース
・乳がん検診を受診し「要精密検査」「要経過観察」と言われたケース
・乳房に経過観察をしている症状があるため診療を継続したいケース
妊婦乳房検診外来
妊婦乳房検診外来では、主に次の悩みやトラブル、疾患を抱えている方を対象として診療を行います。
・乳がん検診を受けたことがない方
・定期的に乳がん検診を受けていたものの妊娠中は受けられないと言われたため受診したい方
・妊娠前に乳房の経過観察をしていた症状があり、妊娠中は検査が受けられなくなってしまった方など