乳腺外科とは?診察内容や対象疾患などについて解説

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医師が診察する身体の部位や疾病は、診療科ごとに大きく異なります。

診療科は複数あるものの、それぞれどのようなときに受診すればよいのか迷うこともあるでしょう。

そこで、乳腺外科とはどのような診療科なのか、診察内容や対象疾患について解説していきます。

 

乳腺外科とは

「乳腺外科」とは、乳腺・乳頭・乳輪など乳房の疾患に対応する診療科です。

主に乳がん診断や治療を担当する診療科でもあり、診断・手術・薬物療法・乳房再建・経過観察などを他の診療科と連携しつつ進めていきます。

検診やドック機関から紹介された患者の診断・治療なども対応するのも乳腺外科の仕事です。

 

乳腺外科の診療内容

乳腺外科では、乳房に関するいろいろな症状を診察します。

日本女性のがんで最も多いのは乳がんです。

年々増加傾向にあり、毎年約6万人の方が乳がんになっています。

特に40歳代から乳がんの羅漢率は高くなりますが、早期発見・早期治療で10年生存率は約90%であるなど、治らない病気ではありません。

そこで行われるのが乳がん治療であり、手術・放射線治療などの局所治療・化学療法(抗がん剤治療)・ホルモン療法・分子標的薬治療(抗HER2療法など)など、がんの進行度に合わせて適切な治療が行われます。

乳がんは、乳管の細胞から発生する乳管がんと、小葉の細胞から発生する小葉がんがありますが、多くは乳管がんです。

乳管や小葉に発生したがん細胞は、初期のころはその中のみに留まる非浸潤がんですが、増殖すると乳管の壁を破って周囲組織に広がり、血管やリンパ管内へと入り込み浸潤がんへと進行します。

 

乳腺外科の対象疾患

乳腺外科の対象疾患は、主に以下のとおりです。

・乳腺悪性腫瘍(乳がんなど)

・乳腺良性腫瘍(線維腺腫・乳頭腫など)

・乳腺良性疾患(乳腺炎・女性化乳房など)

そのため以下の症状が見られる場合には、乳腺外科を受診したほうが安心といえます。

・乳房やわきの下にしこりを触れる場合

・乳房が赤く腫れていたり熱を持っていたりする場合

・乳房に痛みがある場合

・乳房が張った感じや皮膚に凹みや引きつれがみられる場合

 

乳腺外科の検査の種類

乳腺外科で行う検査は以下の通りです。

・乳房撮影(マンモグラフィ)

・乳房超音波検査(エコー検査)

・乳房MRI検査

・CT検査

・骨シンチグラフィー検査

・穿刺吸引細胞診

・針生検

触診・乳房撮影・乳房超音波検査を行います。

異常が認められない場合でも、2年に1回は検査を受けたほうが安心です。

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