リハビリテーション科とは?診察内容や整形外科との違いについて簡単に解説

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医師が診察する身体の部位や疾病は、診療科ごとに大きく異なります。

診療科は複数あるものの、それぞれどのようなときに受診すればよいのか迷うこともあるでしょう。

そこで、リハビリテーション科とはどのような診療科なのか、診察内容や整形外科との違いについて簡単に解説していきます。

 

リハビリテーション科とは

「リハビリテーション科」とは、身体に何らかの障害が生じた方へ、基本的な動作・歩行・日常生活動作など、運動機能や動作能力の回復を図るための治療を行う診療科です。

在宅生活や、仕事、スポーツ活動への復帰するための運動療法・物理療法・呼吸理学療法などを実施していきます。

 

リハビリテーション科と整形外科の違い

「整形外科」とは、運動器官を構成するすべての組織を対象として、病態解明や治療法開発、診療を行う専門家です。

たとえば折れてしまった骨をどのようにしてよい形にくっつけるのか、最終的に手首がどの程度動かせるようになるかなど考えて診療を行います。

一方リハビリテーション科では、治癒過程において、時期ごとの腕の全体の負荷を減らすことや、症状が残った場合に生活への取り込み方などを考えていきます。

 

リハビリテーションの種類

リハビリテーションでは、基本的動作を回復させ、日常生活活動の自立や介助軽減を図ります。

そのために様々な療法の組み合わせや、適切な実施計画の立案・評価・見直しを実施していきます。

主にリハビリテーションで行うのは、次の3つの療法です。

理学療法

作業療法

言語聴覚療法

 

それぞれどのような療法か説明していきます。

 

理学療法

理学療法とは、身体に障害がある方に対して、基本的動作能力の回復を図るための治療体操やその他の運動を行うことです。

電気刺激・マッサージ・温熱・その他物理的手段を加えることも行います。

運動療法・物理療法・呼吸理学療法と呼ばれる療法は、理学療法に含まれます。。

 

作業療法

作業療法とは、身体または精神に障害がある方やそれが予測される方が、機能回復や維持、開発を促す作業活動で治療することです。

さまざまな道具・日常動作・仕事による動作で、リハビリテーションを行っていきます。

 

言語聴覚療法

言語聴覚療法とは、音声機能・言語機能・聴覚に障害のある方の機能の維持・向上を図るための言語訓練などです。

コミュニケーション機能に障害のある方に、言語聴覚士が検査・訓練・助言・指導・その他援助などで専門的にかかわり、機能獲得・維持・向上を図って生活の質を向上させていきます。

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