医療機関における個人情報の扱いと情報漏えいを防ぐ対策について解説
医療機関では通院または入院の患者に関する個人情報を扱うため、適切な管理や情報を漏えいさせない対策が重要です。
個人情報とは、生きている個人に関する情報であり、氏名・生年月日・住所・顔写真などで特定の個人を識別できる情報や個人識別符号が含まれる情報です。
他の情報と簡単に紐づけることができ、それにより特定の個人を識別できる情報も含まれます。
医療機関では、病歴・治療方法・処方歴なども扱うため、いずれの情報も外部に漏らすことは避けなければなりません。
近年では電子カルテやオンライン診療など、情報技術を用いるシステムやサービスを活用することが多いため、情報漏えいリスクも高くなったといえます。
そこで、医療機関における個人情報の扱いと、情報漏えいを防ぐ対策について解説していきます。
医療機関における個人情報の適切な扱い
医療機関で個人情報の漏えいを防ぐためにも、職員が外部に情報を持ち出すことや不適切な管理を固く禁止することが必要です。
・個人情報の持ち出しはしない
・個人情報を放置しない
・不要なソフトやプログラムは使用しない
・ウイルスソフトの最新状態を保つ
・ID・パスワードを定期的に変更する
・書類やパソコンの処分方法に注意する
医療機関で個人情報漏えい事故が起こる原因
なお、医療機関で個人情報漏えい事故は発生する原因は以下のとおりです。
・個人情報を管理してる書類や端末を紛失する
・個人情報を管理しているパソコンが不正アクセスやウイルス被害に遭う
・個人情報の管理に対する意識が低い
多くがヒューマンエラーにより、個人情報が漏えいすることが一般的です。
個人情報を適切に管理する意識を高めるなど、従業員教育も欠かせないといえるでしょう。
医療機関での情報漏えい防止策
医療機関では患者以外にも職員の個人情報も扱います。
多くの個人情報を扱うことになるため、漏えい事故を防ぐためには次の対策を徹底して行いましょう。
・管理システムの導入
・管理ルールの徹底
それぞれ説明します。
管理システムの導入
個人情報をインターネットで管理する場合、不正アクセスやハッキング、ウイルス感染などの被害を受けないように、強固なセキュリティシステムやツールを導入しましょう。
管理ルールの徹底
個人情報の漏えい事故を発生させないためには、日常から従業員などに漏えい防止に関する教育を徹底して行い、意識の向上や取り組みを強化することが必要です。