X線とは?検査の目的や方法・CT検査との違いを簡単に紹介

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X線は、電波や紫外線などの電磁波の一種です。

通常目にすることのできる可視光より波長はかなり短く、1000分の1から100000分の1といわれています。

波長が短いため透過力には優れており、物質を透過したX線画像を作ることが可能です。

X線を利用した検査として一般的なのはX線検査ですが、その目的や方法・CT検査との違いを簡単に紹介していきます。

 

X線検査とは

X線検査はレントゲン検査ともいい、たとえばがんの有無や形を確認するために行われます。

肺・骨・腹部などの状態を調べるため、まず行う検査ともいえますが、水分・骨・脂肪・空気など体を構成する成分がX線を通りやすさに違いがあることを利用して、体内の様子を画像に映し出します。

一方方向からX線を照射すると、体を通過したX線量の差が影に濃淡であらわれます。

胃や大腸などの臓器や、腎盂や尿管などの尿路系の臓器を調べるときには、造影剤を入れて病変をより確認しやすくします。

放射線による被ばくを過度に心配する必要はないものの、胎児は影響を受けやすいとされているため、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は医師にその旨を伝えることが必要です。

 

X線検査の目的

X線検査の目的は、がんの有無や形を確認するために行うことが多いといえます。

映したい場所によっては、造影剤を使うことでより鮮明な画像を映すこともできます。

X線検査の時間は比較的短いため、撮影部位を画像ですぐに確認できることがメリットです。

ただしX線検査は、体内を一方向から画像として映し出すため、臓器が重なる部分は撮影する角度によって、詳しい診断ができないこともあります。

 

X線検査の方法

X線検査では、衣服やアクセサリーなどの金属類はすべて外すことが必要です。

そのため検査着に着替えてから撮影を行いますが、撮影部位によって、息を止めたり体の位置を変えたりといったことも必要となります。

検査時間は5分程度ですが、造影剤を使った検査の場合は、静脈注射とバリウムを飲む注入方法のどちらかによってかかる時間も変わるといえます。

 

CT検査との違い

X線検査とCT検査は、どちらもX線を使用した検査です。

ただしX線検査では、一方向からX線を体に照射する2次元的画像を映し出しせる方法となっています。

対するCT検査の場合、体周りからX線を照射するため、映し出せる画像は3次元的なものです。

そのためCT検査を使ったほうが、がんの存在や形、広がりなどを詳しく知ることができます。

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