ウェットラボとは?ドライラボとの違いやレンタルラボのメリット・選び方を紹介

生体現象測定記録・監視用機器

「ラボ」とは英語で「laboratory」のことであり、「研究所」「研究室」「実験室」の意味があります。

近年では、ウェットラボの利用方法として、レンタルラボなどが注目されています。

そこで、ウェットラボについて、ドライラボとの違いやレンタルラボのメリット、選び方を紹介します。

 

ウェットラボとは

ウェットラボとは、特定の装置・薬品を使って、物理・化学の実験を行う研究施設です。

医療分野では、動物の心臓や眼などを使った手術手技の練習施設を指します。

 

ウェットラボとドライラボの違い

ウェットラボと比較されるのがドライラボで、どちらも実験や分析が行われる研究施設であるものの、内容は異なります。

ウェットラボの場合、物理・化学の実験に関する装置や薬品を実際に使用しますが、ドライラボではコンピューターを使った模擬的なシミュレーションが行われます。

 

レンタルラボのメリット

レンタルラボを使う場合、以下のメリットがあります。

・無料で利用可能な共有機材が用意されている

・都心部へのアクセスが便利な場所にある

・企業間の交流が活発にできる仕掛けが行われている

・事業支援サポートを行っていることがある

 

レンタルラボの選び方

レンタルラボを選ぶとき、押さえておきたいポイントは次の4つです。

広さと設備

利用の条件

サポート体制

周辺の環境

 

それぞれ説明します。

広さと設備

レンタルラボを選ぶとき、広さや設備は確認しましょう。

天井高・電気容量・床荷重・空調・吸排気設備・給排水設備・BSLレベルなどは確認が必要です。

 

利用の条件

レンタルラボを選ぶとき、契約の利用条件を確認しておきましょう。

大学運営のラボの場合、大学との共同研究や大学発のベンチャーのみ入居可能なケースもあるからです。

行政運営のラボの場合、入居可能期間が決まっていることが多いため、2年程度で他の施設を探さなければならない場合もあります。

 

サポート体制

レンタルラボを選ぶとき、サポート体制も確認しましょう。

中小機構運営のインキュベーションラボなどの場合、インキュベーションマネージャーが常駐しているため、研究開発の助言・資金調達・販路開拓の相談に応じてもらえます。

 

周辺の環境

レンタルラボを選ぶとき、周辺の環境にも注意しましょう。

市街地でアクセスの便が良い立地であれば、通勤には便利であるものの、周辺環境に住居や商業施設があり、研究内容によって配慮が必要になることもあります。

市街地から離れている場合には、通勤などは不便でも、研究に集中しやすい環境が整備されているといえます。

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