医療用マスクとは?種類や一般消費者向けマスクとの違いを簡単に解説
医療用マスクとは、医療や介護の現場で使うマスクであり、サージカルマスクとも呼ばれます。
マスクには一般用と医療用があり、不織布やウレタンマスクなどは一般向けであるのに対し、医療用は医療や介護従事者が使用するマスクなので普段使いはされにくいといえます。
自宅で医療用マスクを使うなら、感染者の看病や、排尿や出血の処理などの際がおすすめです。
そこで、医療用マスクについて、種類や一般消費者向けのマスクとの違いを簡単に解説します。
医療用マスクとは
「医療用マスク」とは、医療や介護の現場で使用されているマスクであり、サージカルマスクとも呼ばれています。
外科手術を意味する「サージカル」が名称についているとおり、外科手術などの場面で使われます。
医療用マスクと呼ばれるものの、多くは医療機器ではなく医療施設で使用するマスクを意味します。
ただ、医療用マスクは一般用マスクにない以下の規定項目が定められています。
・医療用マスクに必要な捕集機能
・血液のバリア性
・可燃性
医療用マスクの種類
医療現場で使用される医療用マスクは、主に次の2つです。
・サージカルマスク(手術用)
・N95マスク
サージカルマスク(手術用)の場合、医療療従事者や患者向けのマスクとして使用されますが、花粉対策や新型コロナウイルス対策に一般化されており、一般用でも販売・使用されています。
不織布でできており、異物やウイルスなどの侵入や放出を防ぐことや、体液や血液を飛散することから身を守るために使用されます。
N95マスクは、医療機関で感染防止用に使われます。
作業者を空気中の微粒子から守ることを目的とし、米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が認定しているため、認定製品には認証番号が表示されていることが特徴です。
なお、N95とは0.3μmの試験粒子を95%以上カットできる規格を意味しており、密閉性の高さから長時間使用には向かないといえます。
一般消費者向けマスクとは
「一般消費者向けマスク」は、ウイルス・細菌・花粉・PM2.5などの微小粒子状物質が体内へ侵入したり空気中へ飛散したりすることを防ぐ目的で使用されるマスクです。
フィルター部分の素材は、主に次の2種類に分かれます。
・ガーゼ
・不織布
ガーゼは保湿効果が高く、不織布は粉症流行で急激に普及しました。
綿織物を重ね合わせたマスクであり、特殊なフィルターを内側に縫い込んでいます。
家庭用マスクの9割以上は不織布が素材のものですが、複数の原料を組み合わせることで、厚みや空隙の調整が可能です。