周波数とは?電波干渉による医療機器への影響とリスクを簡単に紹介

生体現象測定記録・監視用機器

周波数とは、1秒間に繰り返す波の数です。

電気の種類は主に2つで、懐中電灯や携帯ラジオで使用される直流と、家庭電気製品に使われる交流があります。

病院で使用する電波を発する機器として、たとえば医療用テレメーターや心臓ペースメーカーなどが挙げられます。

また、患者や外来者が外から医療現場に電波発生機器を持ち込む可能性もあるため、管理や使用に関する取り決めは適切に行うことが必要です。

そこで、周波数について、電波干渉による医療機器への影響とリスクを簡単に紹介します。

 

周波数とは

「周波数」とは、工学・電気工学・電波工学・音響工学などで、波動・振動が単位時間あたりで繰り返される回数です。

1秒間で繰り返される波の数で、周波数の単位は「Hz(ヘルツ)」ですが、送電線などに流れる電流は1秒間60回の波ができます。

この場合の周波数は60Hz(60ヘルツ)です。

 

電波干渉による医療機器の誤作動リスク

電波干渉による医療機器の誤作動のリスクには注意が必要です。

電波は同じ周波数の波が同じ空間で混在・衝突すると、互いが影響を与え合うことで通信障害を起こす恐れあがります。

この電波干渉が、設置する通信機器に及ぶときは、理想的な電波環境を構築できません。

他の機器の誤作動をまねく恐れもあるため、周辺に医療機器があるときは電波干渉に配慮した無線機の設置が必要です。

 

医療機器との電波干渉を防ぐ方法

医療機器と電波干渉を防ぐには、医療機関や高齢者施設でのWi-Fi使用に注意が必要です。

電波干渉を起こさない設計が求められますが、Wi-Fiで使用される電波の周波数帯は2.4GHz帯と5GHz帯の2つが存在すると理解しておきましょう。

このうち、2.4GHz帯は電子レンジやBluetoothで使われる周波数です。

5GHz帯の使用は、Wi-Fi機器を利用することで対策になると考えられますが、適切な無線ルーターを設置することが大切といえます。

 

医療用テレメーターやペースメーカーにも注意

医療機関で電波を発する機器として考えられるのは以下の医療機器です。

・医療用テレメーター

・心臓ペースメーカー

・非接触ICタグ(RFID)

・PHS

Wi-Fiが上記の医療機器などと電波干渉していないか測定し、適切な電波環境の構築が求められます。

また、研究や物流管理などにおいて、別の無線のネットワークが存在することもあるため、互いの調整が必要です。

電波を利用する機器ではない場合でも、電磁波が発生する恐れはあると留意しておきましょう。

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