シニア向けの医療機器とは?介護機器とヘルスケア機器について解説
シニア向けの医療機器とは、たとえば「ヘルスケア」と呼ばれる健康の維持・増進に向けた機器が挙げられます。
医療機関の医師を頼ることなく、自己で使用するヘルスケア機器を使えば、自らの生きる力引き上げることにもつながります。
ただ、ヘルスケア機器以外にも介護機器と呼ばれる機器もあるため、違いを理解しておくことが必要です。
そこで、シニア向けの医療機器とはどのような機器なのか、介護機器とヘルスケア機器について紹介します。
医療機器とは
「医療機器」とは、人もしくは動物の疾病の診断・治療・予防に使用すること、または人もしくは動物の身体の構造・機能に影響を及ぼすことが目的の機械器具などです。
たとえば以下が医療機器として扱われます。
・ハサミやメスなどの鋼製小物
・人工呼吸器や麻酔器などの中型機器
・X線・CT・MRIの大型診断機器
・埋込タイプのペースメーカ
・人工関節
・人工透析装置
・内視鏡
など
上記のように、医療機関をメインで使用するもの以外の以下についても、医療機器に含まれます。
・コンタクトレンズ
・メガネ
・体温計
・補聴器
・救急絆創膏
・血圧計
など
なお、医療機器は人に与える影響で、クラス1~4まで分類されています。
介護機器とは
「介護機器」とは、介護や介助を必要とする方や、介助者の負担を減らすための福祉用具です。
要介護者や心身障害者が日常生活を送る上での便宜を図ることを目的とした機器であり、身体機能の低下を防いで自立した生活を営むために使われます。
そのため介護機器に含まれるものは以下のとおりです。
・車いす
・介護ベッド
・移動用リフト
・歩行器
・歩行補助つえ
・手すり
・リハビリシューズ
・床ずれ防止クッション
介護機器は、以下の6つに分類されています。
・自助具
・看護・介助機器
・レクリエーション娯楽用具
・運動機能訓練機
・社会生活用具
・環境設備機器
介護保険の給付対象の福祉用具であれば、費用を抑えて利用できるでしょう。
ヘルスケア機器とは
「ヘルスケア機器」とは、病気の診断・治療・予防を目的に使用する機器・サービスのことです。
健康管理のことですが、医師や薬が関係するため、医療・医用分野の機器・サービスを広くヘルスケア事業としています。
デジタル技術が用いられてデバイスが開発されることにより、医療提供を望む方のライフスタイルに寄り添う医療サービスの提供が可能となるでしょう。
その結果、通院回数を削減できるため、医療コストの削減にもつながると考えられます。
ヘルスケア機器には、以下が含まれます。
・電子血圧計(自動式・手動式)
・電子体温計
・自己検査用尿糖計
・自己検査用グルコース測定器
・体成分分析装置
・体重計
・体脂肪計
・体組成計
・歩数計
・活動量計
・心拍計