医療機関で顔認証の導入はおすすめ?メリットとデメリットを解説

生体現象測定記録・監視用機器

顔認証と呼ばれる技術の導入が進むことで、患者の安全性を高めることや業務効率化にもつながると考えられています。

患者の待ち時間も短縮され、受付業務の効率化を図ることができるため、今後は医療機関のいろいろな場面で使用されることも予想されます。

そこで、医療機関で顔認証の導入は本当におすすめなのか、メリットとデメリットを解説します。

 

顔認証とは

「顔認識」とは、顔の特徴や領域の位置、大きさなどを照合し本人であることを確認する技術です。

静止画と動画の画像であり、個人の識別やグループ化に向けてテクノロジを使います。

顔認証の仕組みは、カメラが取得した画像や映像から顔を検出し、目・鼻・口などの特徴的な位置や領域の大きさなどをもとにして登録された情報と本人照合を行う仕組みです。

 

顔認証が活用される場面

顔認証が活用される場面は、以下のとおりです。

・ビルの入退室

・銀行の本人確認

・コンサート会場でのなりすまし防止

・工場内の通行管理

・スマートフォンのロック機能

・マイナンバーカード利用の本人確認

規模の大きな病院などの場合、患者が来院したときに顔認証システムを活用しているケースも少なくありません。

受付に立ったときに顔認証カメラが自動で顔をスキャンし、予約や保険証の情報を確認するため、待ち時間短縮や事務負担軽減につながります。

 

顔認証のメリット

顔認証を導入することで、なりすましなどを防げるといったメリットがあります。

高いセキュリティレベルで物理的な鍵やパスワードは必要としないため、本人でなければ取り出せない情報を伝えることに役立ちます。

近年は技術の高精度化が進み、マスクやメガネを着用したままでも認証できる製品などが登場しています。

 

顔認証のデメリット

顔認証のデメリットは、日光や照明などの光の量や、髪型や化粧などで精度が変わる場合があることです。

また、顔情報とはいえケースによっては個人情報として取り扱うことが必要になります。

プライバシーへの配慮も必要であり、情報漏えいのリスクもあるため注意しましょう。

たとえば防犯カメラの画像が特定の個人を識別できるときは、個人情報として扱われます。

個人情報保護法では、生存する個人に関する情報で、情報に含まれる記述などで特定の個人を識別できるものは個人情報と定義しています。

そのため顔画像も個人情報に含まれると理解し、漏洩させないことが重要です。

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