セカンド電子証明とは?カード紛失・破損のリスクを回避できる仕組みを解説
セカンド電子証明書とは、HPKIカード(医師資格証)の発行対象者へ発行される2番目の電子証明書です。
物理的なカードであるHPKIカードは、紛失や破損のリスクがあるため、セカンド電子証明書を利用すればこのような問題は解決されます。
そこで、セカンド電子証明について、カード紛失や破損のリスクを回避できる仕組みを解説します。
セカンド電子証明書とは
「セカンド電子証明書」とは、あらかじめスマートフォンを紐付けておくことで、生体認証で本人確認ができる証明書です。
医師資格証に次いで 2 番目に発行する電子証明書であり、生体認証が医師資格証の暗証番号に相当します。
一旦認証すれば、同じ認証情報を利用することで18 時間など一定期間は、署名時の都度認証が不要となります。
また、薬剤師資格証(HPKIカード)を用いれば、医師や薬剤師の医療分野国家資格を電子的に証明するHPKI電子署名が可能です。
その一方で、物理媒体であるカードを使わなければならず、紛失や破損などがあれば署名できず、業務が滞る恐れがあるといえます。
セカンド電子証明書なら生体認証で本人確認できるため、これらの問題を解決することにつながります。
セカンド電子証明書のメリット
セカンド電子証明書の「メリット」は、主に以下のとおりです。
・生体認証で本人確認や資格確認ができる
・HPKIカードがなくても電子署名できる
・医療機関の電子カルテ端末にICカードリーダーの配置は不要である
・破損や紛失のリスクがない
業務の遅滞が問題であると指摘されていたとえいますが、セカンド電子証明書ならスマートフォンと紐付けることで、生体認証による本人確認が可能となります。
また、セカンド電子証明書ではクラウド上に証明書を保管することで、HPKIカードのない状態でも電子署名ができるといったメリットがあります。
セカンド電子証明書の注意点
セカンド電子証明書の利用における注意点として、次のことが挙げられます。
・HPKIカードとモバイルデバイスは紛失や盗難などの被害に遭わないように注意が必要
・他人に貸してはいけない
・紛失や盗難などのトラブルの際には速やかに失効手続が必要
セカンド電子証明書は、HPKIカードを発行した対象者に向けて、2番目の電子証明書として発行されます。
HPKIカードは物理的なカードであるため、万一、紛失したり破損したりしたときには電子処方箋に署名できません。