マイナンバーカードと健康保険証を紐づけるメリットとデメリットを簡単に紹介
マイナンバーカードと健康保険証を紐づけることが決まり、マイナ保険証へ切り替えられることになりました。
しかしマイナンバーカードと健康保険証の一体化には、メリットだけでなくデメリットが問題視されています。
そこで、マイナンバーカードと健康保険証を紐づけるメリットとデメリットについて、簡単に紹介します。
マイナンバーカードを健康保険証に利用する仕組み
マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証に利用するための仕組みです。
デジタル化戦略の一環で導入されており、医療機関や薬局での手続を効率化することを目的に導入されました。
紙媒体やプラスチック製の健康保険証を使っていると、医療機関や薬局でそれぞれ提示が必要です。
しかし、マイナ保険証の利用によって、マイナンバーカードを一枚提示すれば保険証としての機能も果たすことができ、手続がスムーズになります。
また、マイナ保険証であればオンラインによる資格確認ができるため、保険情報の最新状態をリアルタイムで確認することも可能です。
そもそもマイナ保険証は医療現場での業務効率化など、利便性を向上させることを目指して取り入れられた制度のため、今後のデジタル化のステップとしても考えられています。
マイナンバーカードを健康保険証にするメリット
マイナンバーカードを健康保険証にするメリットは以下のとおりです。
・事務手続の削減につながる
・医療費が高額になった場合でも自動的に窓口精算が軽減できる
・過去の診療情報データに基づいて診察・処方を受けることができる
・就職・転職・引越などにおいても変更手続がいらない
・国民健康保険や後期高齢者医療制度への加入者の更新手続は不要である
・70〜75歳の被保険者が提示する高齢受給者証も不要である
マイナンバーカードを健康保険証にするデメリット
マイナンバーカードを健康保険証にすることによるデメリットとして、以下が挙げられます。
・紛失したときに再発行まで時間がかかる
・紛失したときに個人情報が漏洩するリスクが高い
・すべての医療機関で利用できると限らない
・公費は反映されない
・機器的な不具合やシステムのトラブルが発生すると使えない
・マイナンバーカードや電子証明書の有効期限が切れた場合は利用できない
マイナ保険証の利用においては、カードの取扱いに注意し、定期的に情報管理状況を確認することが必要と理解しておきましょう。