不正アクセスとは?医療機関がサイバー攻撃に狙われやすい理由と対策方法
不正アクセスとは、アクセス権限のない者がサーバや情報システム内部へと侵入することです。
組織や会社の業務やイメージなどを大きく傷つける行為であり、医療機関を狙った不正アクセスも近年増加傾向にあるといえます。
人命に関わる仕事をしている医療機関にとって、不正アクセスなどサイバー攻撃に遭わないためのセキュリティ対策は重要です。
そこで、不正アクセスについて、医療機関がサイバー攻撃に狙われやすい理由と対策方法を簡単に解説します。
不正アクセスとは
「不正アクセス」とは、アクセス権限のない者がサーバや情報システムの内部へ侵入することです。
具体的な不正アクセスの形態として、以下が挙げられます。
・不正ログイン…不正に取得した認証情報(ID・パスワード)を使って情報システムや電子機器へログインする行為
・不備攻撃…システムの脆弱性・セキュリティホール・バグ・設定ミスなどを利用して情報システムや電子機器機能の操作または制御をする行為
不正アクセスによる被害としては、サーバやシステムが停止されるケースもあれば、顧客情報などの個人や機密の情報が漏洩するといったこと、さらにデータ改ざんやデータ削除などが挙げられます。
医療機関が不正アクセス被害に遭いやすい理由
医療機関が不正アクセスの被害に遭いやすい理由として、セキュリティ対策が遅れていることや、脆弱性のある製品を使っていることが挙げられます。
患者の個人情報や機密情報を多く管理しているため、これらの情報を入手し、不正に高額販売することを狙って不正アクセスを仕掛けてきます。
情報が流出すれば、組織のブランドイメージや信頼性は著しく損なわれてしまいます。
不正アクセスは日本国内からとも限らず、海外からの場合、犯人を突き止めることは困難になると予想されます。
そのためしっかりセキュリティ対策を講じておくことが必要といえるでしょう。
不正アクセスを防ぐ方法
医療機関がサイバー攻撃などによる不正アクセス被害に遭わないためには、以下の対策を講じましょう。
・利用中のサービスをサーバで確認する
・ソフトウェアを最新に更新する
・パーミッションを設定する
・機器構成変更やソフトウェアのインストール制限を実施する
・2段階認証・2要素認証を設定する
・社内で情報セキュリティ教育を徹底する
不正アクセス被害に遭ったときには、被害を拡大させない迅速な対応が求められます。
対応マニュアルを作成し、周知徹底することで被害を最小限に抑えることにつながるでしょう。