医療研究生とは?大学ごとに異なる制度の特徴を簡単に紹介

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医療研究生とは、特定の医療分野における研究制度で学ぶ方です。

大学院生と同じく授業や指導を受けることができるものの、正規の学生ではないため、学位の取得はできません。

研究生は、大学院へ進学希望の留学生が入学し、修士課程や博士課程へ進学するための研究を行うケースなどが見られます。

そこで、医療研究生について、大学ごとの制度の特徴を解説します。

 

研究生とは

「研究生」とは、大学生や大学院生など、大学に通う正規の学生とは異なる身分となります。

大学院の修士課程以前に、研究生で在籍する場合もあれば、修士課程修了後に博士後期課程の学生ではなく研究生として在籍するケースも見られます。

 

大学ごとの研究生制度

大学によって、研究生制度は異なります。

たとえば昭和大学の場合、以下の2種類に分かれます。

・普通研究生(医学・歯学・薬学・保健医療学の研究生であり、本学での研究を目的とし、 博士の学位を申請しない)

・特別研究生(医学・歯学・薬学・保健医療学の研究生であり、博士の学位取得を目的として、研究指導教員の指導で研究に従事する)

また、研究生になれるのは次のいずれかに該当する方です。

・大学の医学部・歯学部・薬学部を卒業し学士の学位を取得した方

・大学の保健医療系学部を卒業し学士(看護学・理学療法学・作業療法学等)の学位を取得した方

・研究を希望する大学院の各研究科教授会で上記と同等以上と認められた方

他にも自治医科大学では、卒業生が総合医の素養があり、サブスペシャリティを身に付けることが地域医療の質的向上に必要と考えられています。

そのため臨床研修を修了した卒業生に、研究生となる道を開いています。

研究生になっても卒業生の勤務実態を考慮し、定期的に来学し、教員の指導を受けることは義務づけられていません。

へき地等に勤務しつつ、電話・ファックス・Eメールなどで指導を受けることができるように、配慮もされているようです。

さらに京都府立医科大学では、医学部や歯学部を卒業した方や、それに準ずる研究能力の認められる方が、学外の教育機関・行政機関・医療機関と提携して研究ができる環境が整備されています。

神戸市看護大学には、特定事項に関する研究を希望する方が、選考の上、研究生として入学できる制度があります。

最後に京都大学でも、研究科や研究所などの特定の専門分野に関する研究を可能としています。

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