自走式車いすとは?病院など医療機関を受診する患者向けの移動手段を紹介

自走式車いすとは、車いすの利用者本人が操作する車いすです。
移動が困難な方が、機能を補うために使用する福祉用具であり、いろいろな症状の方が使えます。
医療機関でも、誰でも利用できる自走式車椅子を備え付けていることがあり、院内における移動手段として使われています。
そこで、自走式車いすについて、病院など医療機関を受診する患者向けの移動手段を紹介します。
自走式車いすとは
「自走式車いす」とは、利用者本人が操作して動かすタイプの車いすです。
タイヤ外側にハンドリムがついているため、回転させて車いすを動かします。
また、レッグサポートを取り外し、足でこいで動かすこともできます。
利用者本人が動かすことはもちろん、介助者が後ろから押して移動することも可能です。
病院や介護施設などの備品として利用するのなら、スチール製や背固定式のもので、耐久性の高いものがおすすめといえます。
介助式車椅子との違い
「介助式車椅子」とは、介護者が押して動かすタイプの車いすです。
グリップ部分に介助者用のブレーキバーが備わっているため、危険を察知したときは自由にブレーキをかけることができます。
車いす利用者が手にケガを負っており、ハンドリムを使って自力操作できない場合に使用されます。
自走式車椅子よりも後輪タイヤは小さく軽量に作られているため、外出の際の持ち運びにも便利で、車に積み込めるコンパクトサイズであることも特徴です。
自走式車いすの特徴
自走式車いすの特徴として、以下のことが挙げられます。
・後輪が大きく少し力を加えるだけで効率的に進む
・価格が安く軽量なものが多いためコスト負担を抑えられる
・車いすバスケットや車いすテニスなどのスポーツにも使われている
自走式車いすは、介助者の押し手に介助ブレーキが備わっているものもあれば、そうでないタイプもあります。
付き添いの方がブレーキ操作できるタイプは、自走介助兼用車いすとも呼ばれます。
自走式車いすの注意点
自走式車いすの使用においては、以下に注意してください。
・スピードが出ている状態において、素手でハンドリムを持ち減速しない
・走行中は体を乗り出さない
スピードが出ている状態で、ハンドリムを素手で持ち減速すると、摩擦でケガをする恐れがあります。
また、走行中は体を乗り出すとバランスを失い、転倒・転落事故の原因となるため注意してください。