電動カートの特徴とは?電動車いすとの違いや共通点を簡単に紹介
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電動カートは、高齢者の外出を支援する乗り物です。
ハンドル操作で動くため、ハンドル型電動車椅子とも呼ばれています。
屋外を長距離移動するときに使用されるため、電動車椅子と同じ規定で作られていることが特徴です。
電動車いすも移動のサポートをする乗り物であることは、電動カートとの共通点であるものの、異なる部分もあります。
そこで、電動カートの特徴について、電動車いすとの違いや共通点を簡単に紹介します。
電動カートとは
「電動カート」は、足腰の弱くなった高齢者が使用する電動車いすの1つです。
電動三・四輪車やセニアカーなどと呼ばれることが多く、ハンドルとアクセルレバーで操作をします。
電動カートの主な特徴は以下のとおりです。
・電気を動力源に三輪や四輪で動く
・手元のアクセルレバーやスティックレバーの操作で前後左右に方向転換できる
・最高速度は6km/hまでである(早歩き程度のスピード)
・道路交通法上で歩行者扱いとなるため運転免許は不要である
・カゴが備わっている
メリットとしては、操作が比較的簡単で、安定感に優れています。
対するデメリットは、小回りが利かないことや、車体が大きいため保管場所の確保が必要であることが挙げられます。
電動車いすとは
「電動車いす」とは、電動モーターで走行する車いすです。
大小4個の車輪がついており、身体的な負担を減らして移動できます。
電動車いすの特徴は以下のとおりです。
・運転免許は不要で年齢制限もない
・障害福祉サービスの補装具費の対象になる
・介護保険の利用でレンタルできる場合がある
・コンパクトに折りたためるため屋内施設や公共交通機関でも利用できる
・道路交通法で歩行者とみなされ歩道を走行する
電動カートと電動車いすの違い
電動カートと電動車いすは、使用目的や使用する方の状態、移動場所などが主に異なります。
どちらも道路交通法上で、原動機を用いる身体障害者用の車いすとして扱われており、歩行者の扱いを受けます。
まず電動カートはシニアカーとも呼ばれ、ハンドル操作で動く電動車いすの1つであり、高齢者や長距離歩行が難しい方が使います。
屋外で使う設計になっており、自立した移動ができる高齢者に向いているため、日常的な買い物や病院通いなどの外出で使われることが多いようです。
電動車いすは、手動の車いすと似た用途で使用されます。
室内や屋外の移動に適したタイプであり、外出以外に日常生活で車椅子に依存する方に適しています。