医療用品と介護用品の違いとは?使用目的や福祉用品と異なる部分を解説

生体現象測定記録・監視用機器

医療機関には、医療ケア以外にも介護を必要とする方が入院していることも少なくありません。

そのため、介護保険を使って介護用品を購入することもできます。

ただ、介護用品と福祉用品は厳密には異なるため、違いを理解しておくと安心です。

そこで、医療用品と介護用品の違いについて、使用目的や福祉用品と異なる部分を解説します。

 

医療用品とは

「医療用品」とは、薬事法第2条第4項で定義され、再生医療等製品を除く政令で定められた機械器具などです。

人や動物の病気の診断・治療・予防に使われる機械器具や、身体の構造や機能に影響を与える機械器具などが該当します。

以下の機械器具は、医療機器に含まれます。

・体温計・ハサミ・メスなどの小型器具

・人工呼吸器・血圧計・体重計などの中型機器

・CT・MRI・医療用レーザーなどの大型機器

・ガーゼ・脱脂綿などの繊維製品

・埋込タイプのペースメーカー・人工関節・人工透析装置・内視鏡など

使用上の安全リスクや目的、用途などでクラスⅠからクラスⅣまでに分類されており、すべての医療機器に高度管理医療機器・管理医療機器・一般医療機器の種別の記載が義務付けられています。

 

介護用品とは

「介護用品」には、紙おむつ・介護用ハブラシなどの日用品や、車いす・スロープなどの用具など、幅広い範囲のものを含みます。

介護や介助を必要とする方の、生活や機能を支援する福祉用具であるため、一部の介護用品は介護保険が適用されます。

 

医療用品と介護用品の違い

医療用品と介護用品の違いは、使用目的です。

まず医療用品は、疾患の診断や治療が目的の機器であり、自己検査用グルコース測定器・コンタクトレンズ・家庭用マッサージ器などが該当します。

対する介護用品は、要介護者や心身障害者などの日常生活を支援する機器であり、紙おむつ・介護用ハブラシ・車いす・スロープなども含まれます。

主に生活の支援を目的としており、介護やリハビリを目的とした介護機器は、介護用品の一部と考えることができます。

福祉機器は要介護者が使い、介護用品は要介護者だけでなく介助者も使用します。

 

介護用品と福祉用品の違い

介護用品と福祉用品も使用目的が異なります。

福祉用具は福祉用具法に定義されており、介護や機能訓練を目的にした介護機器です。

一方の介護用品は、生活支援が目的である福祉機器や製品であるため、広く意味では福祉用具は介護用品の一部と考えられます。

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