入院で必要な連帯保証人とは?身元引受人や身元保証人との違いを解説

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病院に入院するときは、入院申込書に連帯保証人の記載を求めます。

また、連帯保証人とは別で、身元引受人や身元保証人を求めるケースもあります。

入院における連帯保証人は、患者が医療費を支払えないときに支払いをすることや、本人に代わって意思決定・トラブル対応・支払債務の連帯保証などを担います。

対する身元引受人は、患者が亡くなったときの遺体引き受けや、荷物整理・治療や重要事項の同意なども行います。

そこで、入院で必要な連帯保証人について、身元引受人や身元保証人との違いを解説します。

 

入院時の身元引受人と身元保証人の違い

病院に入院するとき、保証人・連帯保証人・身元引受人などを求められるといえますが、それぞれ以下の責任を負います。

・保証人…債務者が債務を履行しないときに履行する責任を負う

・連帯保証人…保証人と同じく債務者が債務を履行しないときに履行する責任を負い、保証人よりも責任が重い

・身元引受人…被用者(被身元保証人)の行為で、使用者(雇用者)が受けた損害の賠償の責任を負う

上記のとおり、病院の求める身元引受人の役割には、入院費の連帯保証の意味も含まれます。

病院の裁量によるものの、身元引受人でも身元保証まで求められることが多いといえます。

 

身元引受人がいない場合

身元引受人がいない場合でも、入院はできます。

医師法で、診療に従事する医師は診察・治療を求められたとき、正当な事由がなければ拒んではならないと定められているからです。

厚生労働省でも、診療を拒否できるのは、医師の不在または病気で診察ができない場合に限定しています。

そのため身元引受人がいないことだけの理由では、病院側が入院を拒否することはできません。

しかし身元引受人がいないまま入院させることは、病院側が大きなリスクを負うため、9割以上は入院または入所の際に身元引受人を求めます。

実際、身元引受人を用意できない場合の対応は、病院によって多種多様ではあるものの、個別に対応するケースがほとんどです。

なお、身元引受人は家族や親族がなることが基本であり、友人や職場の同僚でもなることはできます。

他人ではなく身内のほうが安心といえるものの、頼めない場合やいないときには、友人や知人に依頼することも可能です。

ただし身元引受人の依頼は、信頼関係が築けている方や経済的余裕がある方へ依頼することが望ましいでしょう。

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