電子血圧計とは?計測方法とアネロイド型血圧計との違いを簡単に紹介

電子血圧計とは、動脈血圧を非観血的に測定できる医療機器です。
スイッチを入れることで、加圧・減圧が自動的に始まり、血圧を測定できます。
カフと言われる腕帯を上腕などに巻き付け、カフ内部の圧を上昇させた後、少しずつ減圧させる間のカフ圧と血圧の大小関係に応じた動脈の脈動を捉えます。
それにより、最高血圧と最低血圧を算出し、脈拍数とともに表示します。
簡単に血圧を測ることができるため、家庭での血圧測定では電子血圧計が使用されています。
そこで、電子血圧計について、計測方法とアネロイド型血圧計との違いを簡単に紹介します。
血圧とは
血圧とは、心臓から送り出した血液が血管の内壁を押す力です。
血液は、心臓のポンプ作用で全身の血管へと押し出されます。
心臓の収縮による最高血圧と、心臓の拡張による最低血圧を数値化したものが血圧であり、疾病診断などの参照とされます。
血圧を決める要因は、心臓の1回の拍動で全身へと送り出す血液の量や、血管のしなやかさ、そして血液が血管へと流れ込むときの末梢血管の抵抗力と血液の粘度です。
腎臓の働きが悪くなれば、血圧の調整がしにくくなります。
食塩を過剰摂取すれば、血圧も上昇しやすいため、関連の深さに注意が必要といえます。
電子血圧計とは
電子血圧計とは、カフを上腕に巻けば、測定を始められる血圧計です。
自動的にカフが膨らみ、上腕の血液の流れを一時的に止めて、ゆっくりとカフの空気を抜きながら血液が流れはじめるまで圧力を下げます。
カフの空気をゆっくり抜くことで、小さな脈動現象の心拍を確認できます。
脈動はカフが緩くなるのにつれて大きくなり、最も振幅が大きくなった後で再度小さくなります。
山形の振幅波形情報と聴心法の結果を統計的に処理し、独自のアルゴリズムの解析で血圧を算出するオシロメトリック方式が採用されています。
ほとんどの電子血圧計に採用されている血圧の算出方法といえます。
アネロイド型血圧計との違い
アネロイド式血圧計とは、腕帯にかかった圧力を、針と文字盤と示す血圧計です。
腕にカフを巻いて膨らませて動脈を閉塞し、空気を抜いたときに再度血液が流れはじめるときの血流による血管音(コロトコフ音)を、聴診器で聴き取りつつ文字盤の指針を見て測定します。
ただし適切な点検を行わなければ誤差が発生する恐れがあるため、6かカ月間隔の定期点検が勧められています。