MRIで骨折のどんな検査ができるの?まとめ
人体に電磁波を当ててその断層面を視覚化できるMRI。
脳の検査や脊椎・脊髄の検査に使われることもありCTやレントゲン撮影に比べ詳細なデータをとることができます。
今回はMRIを使ってできる骨折などの骨の検査について紹介したいと思います。
【MRIでしかわからない骨折がある】
普通に骨折しただけの場合「レントゲン撮影での検査のみ」というケースも多いですが、不顕性骨折など初診のレントゲン撮影では分からない骨折の場合MRIを使うこともあります。
不全骨折・骨挫傷・疲労骨折などの類の骨折もレントゲンだけでは確認することが難しくMRIを使うことが多くなっています。
【MRIを使うと骨折の時期までわかる】
新しく骨折したのか、それとももともと骨が折れていたのかなど骨が折れた時期までMRIの検査だと分かります。
【MRIだと骨折部位近くの筋肉の炎症までわかる】
MRIでは骨に近い部分の筋肉の異常等も把握で、様々な病気を早期発見できることが出来ます。骨の異常から脳の異常、脊椎、四肢、臓器や血管に至るまで、磁気の力を使用し検査します。様々な病巣の早期発見に有効的で研究が進んでいます。
早期発見に有効的ですが、疾患や術後の処置等によりMRI検査を受けられない方もいらっしゃいますので、通われている病院等で確認して下さい。
MRIの検査時間はおおむね20分~40分(病状により異なる)です。
検査時は横になりジッとしています。
気分が悪くなった等なにか異常があればマイクを通じて看護師や医師と会話ができるので安心です。
【MRI長所・短所】
長所
放射線被爆がなく、組織間コントラストに優れています。
任意の断層像を得ることができ、撮影法を変えることで、病気の質的評価ができます。レントゲンとは違い造影剤なしで血管の画像が得られることも特徴でしょう。
短所
体内に金属が入っている場合(ペースメーカー等)は検査ができません。撮影時間が長く狭いところに入るイメージや安静が保てない方は難しいです。(閉所恐怖症の方等・検査中、工事現場のような音がする)
【まとめ】
MRIで検査できる疾患などには以下の骨以外のものもたくさんあります。
脳腫瘍・脳血管障害・肝・胆・膵の臓器の腫瘍性病変・頸椎症・胸椎・腰椎のヘルニア・骨髄腫瘍・骨髄奇形・骨軟部腫瘍・関節の靭帯損傷・半月板損傷等・腎臓・尿管・膀胱の異常・子宮・卵巣の異常・小児全身の異常・内耳・咽頭・喉頭の異常・眼科・眼球内部の腫瘍等
診療科により様々な病気を早期発見でき医療に役立つ機械です。是非参考にして下さい。