人工呼吸器・透析などの延命治療について再考してみる

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【はじめに】
終末期の患者さんには人工呼吸器や透析を行い、延命治療を続けるかどうか選択が迫られることがあります。

最近では延命治療を行わないケースも増えてきていますが、そもそも延命治療がどういったものなのか知らない人もまだまだ多いと思います。

今回人工呼吸器・透析で延命をする際に気を付けるべきこと、また延命治療を行うメリット・デメリットについてまとめてみました。

【人工呼吸器で延命治療を行う場合】

終末期の患者さんは自力で呼吸ができなくなる方も多いです。
そんなとき肺に空気を押し込み、酸素を送り込む装置が人工呼吸器になります。
人工呼吸器は一度装着するとなかなか外すことができないとされていて、また痰などがたまりやすい場合には定期的な吸引が必要ともいわれています。

また気管切開を行って装着する場合には声が出せなくなります。
ですので人工呼吸器を装着するときには患者さんの立場になって考える必要があります。

【人工透析で延命治療を行う場合】

人工透析の役割は健康に働かなくなった腎臓の補完ということができます。

腎臓には体に溜まった老廃物をろ過し体の外に排出する役割がありますが、この役割を代わり行う治療が人工透析ということができます。

また、人工透析には「血液透析」と言って腕の静脈と動脈を繋いだシャントという部分から体内の血液を取り出し、血液をきれいな状態にしてから体に戻すという役割もあります。

この透析の時はベッドの上で安静にした状態で週三日ほど、一回4~5時間程で行われるのが一般的です。

【延命治療のメリット】

延命治療のメリットは当たり前かもしれませんが、「1分、1秒でも長く生きられること」にあります。

根本的な治療が難しい場合でも医療技術の発展によって長く生きられるようになるというのはやはり最大のメリットということができるのではないでしょうか。

【延命治療のデメリット】

デメリットとしては3つ挙げられます。

まず、患者本人への負担が増大し、苦しんで最期を迎えてしまうケースがあること。

次に医療費が増えてしまうこと。
それから家族の負担が増大すること。ということができます。

【まとめ】

医療技術の発展によって少しでも長く生きていたい患者さんの寿命を延ばすことはできるようになったかもしれません。しかし本人の望まない延命や延命をしたことによって苦しんで最期を迎えてしまっては何のための延命治療なのか分からなくなってしまいます。

全ての延命治療を否定する気はありませんが、「延命治療」について今一度考えてみるきっかけになればと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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