血圧計のさまざまな方式を知ろう!

生体現象測定記録・監視用機器

【はじめに】
みなさんもうすでにご存じかと思いますが、血圧は血管内の圧力のことを言います。正しいご自身の血圧を知り、基準値から外れているいわゆる高血圧などにおいては、適切な診断や治療を受けることはとても大切です。
血圧計は日々の健康状態を知るための、手軽な医療機器として広く家庭でも普及しています。この記事では、この身近な健康機器として知られる血圧計の種類や方式についてご紹介していきたいと思います。

【まずは血圧について知ろう】

冒頭でもふれていますが、さらに詳しく血圧について見ていきましょう。
心臓から送り出される新鮮な血液は、体全体に酸素や栄養素を運ぶ働きと共に、二酸化炭素や体に不必要なものを回収する働きがあります。
血液の流れをコントロールするのは心臓であり、心臓から強い力で押し出される血液が血管内の壁を押す力、これが血圧です。
しかし生活習慣によって、血管が狭くなったり固くなったりして血管の不調から血圧が高くなる場合があります。
血圧計は、この血管の不調をいち早く知らせ、正しい診断や治療につなげる役割があります。

【身近な健康機器血圧計の種類と方式について】

血圧計には、血管内に挿入し直接測定する「直接方式」と、腕や指など体の表面に装着して測定する「関節方式」の2種類に分けられます。

・直接方式
このタイプは動脈内にセンサーを挿入して、動脈内の血圧を直に測定するもので、別名「侵襲式」「観血式」とも呼ばれます。直接血圧計は、手術室やICUなどで重症の患者の血圧変化を見るために用いられます。

・関節方式
ご家庭でもおなじみのタイプは「非侵襲式」「非観血式」とも呼ばれます。
診察・検査に用いられ、カフと呼ばれる腕帯を上腕に巻き付けて送気球で加圧する上腕型と、手首で測定する手首型、指にはめて測定する指型があります。またボタン一つで自動的に加圧し測定する自動加圧型もあります。

【まとめ】

血圧は、一日の中でも非常に変化するもので、通常朝の目覚めから上昇し、日中の活動時には比較的高く、夜になると徐々に下がって睡眠中は最も低い状態となります。さらに季節の変化や精神面のおよぼす影響にも敏感です。また日々の生活習慣によって高くなってしまう場合もあり、血圧が高まることで影響する(脳や心臓などの)内臓障害もあります。
あまり神経質になる必要はありませんが、私たちの身近にいつもある血圧計で健康状態をチェックして、生活習慣を改善し健康的な生活を心がけましょう。

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