心電図やその他の検査の算定

診断用機器

病院やクリニックで、診察や治療などを受けると診療費を支払います。特に医療費は患者負担分3割を差し引き、医療機関は残りの7割を国保連に請求します。今回は、心電図やその他の検査方法のCT・MRIなどの診療報酬の算定(検査料金などの医療費)について、考察していきましょう。

新電図の種類

    
心電図の構造は心臓内に電気を流してグラフ化して表示し、心臓の機能的な異常を検査する方法です。心電図検査方法には、以下の検査方法があります。

①「誘導心電図」 目的:健康診断や不整脈の・心疾患の検査
②「モニタ―心電図」 目的:不整脈の監視
③「ホルタ―心電図」 目的:不整脈の診断・狭心症の検査
④「 イベントレコーダー」 目的:不整脈と関連性の検査
⑤「 薬物負荷心電図」 目的:特殊な疾患・症候群の検査
⑥ 「植込み型心電用データレコーダー」 目的:失神や不整脈の関連性の検査

心電図の診療報酬算定とは?

心電図監査や他にかかった治療などを行うと、医療費としてかかる診療費の金額を計算して「診療報酬明細書(レセプト)」を作成して、国保連に診療報酬として請求し初めて診療費が病院やクリニックに戻ってくるシステムになっています。この、診療費を計算することを「算定」と言います。以下に心電図の「算定」について紹介しましょう。

① 四肢単極誘導及び胸部誘導を含む最低12誘導  130点=1300円
② ベクトル心電図、体表ヒス束心電図  150点=1500円
③ 携帯型発作時心電図記憶伝達装置使用心電図検査  150点=1500円
④ 加算平均心電図による心室遅延電位測定   200点=2000円
⑤ その他(6誘導以上)

他の検査の診療報酬の算定

CTやMRIの診療報酬の点数を紹介しましょう。

【CT検査の場合】
① 単純CT検査撮影料=900点+画像診断料=450点+電子画像管理加算=120点=1470点
② 造影CT検査=1400点+画像診断料=450点+電子画像管理料=120点+造影剤=2970点

【MRI検査の場合】
・単純MRI検査=撮影料=1330点+画像診断料=450点+電子画像管理加算=120点=1900点

・造影MRI検査=撮影料=1580点+画像診断料=450点+電子画像管理加算+造影剤=1000点120=点=3150点

尚、診療費で用いられている点数は、1点=10円になります。
例えば、加算平均心電図による心室遅延電位測定200点=2000円負担ですと、被保険者(患者)は一般的には窓口で3割負担ですので、600円+診察料など+αの支払金額となります。

まとめ

医療費の算定は、診療報酬明細書(レセプト)作成、請求は病院やクリニックにとってとても大切な業務です。過誤請求などを行なうと、行政からのペナルティや指導が入ることになります。

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