血圧計の正しい測定方法の仕方
血圧計には上腕部で測定する「上腕式」と手首で測定する「手首式」の二つがあります。どのタイプも正しい姿勢、測定方法をとれば、測定精度に違いはなくなります。
血圧
血圧とは心臓の作用によって、全身に血液が送り出されるときに、血管に与える圧力のことです。心臓から血液が送り出すために収縮したときの血圧が「最高血圧」、拡張したときの血圧が「最低血圧」となります。
高血圧
「高血圧」の状態は血管に常に負担がかかっています。その場合、慢性腎臓病や脳卒中などの病気になることが考えられます。
低血圧
低血圧の状態は血管にかかる圧が低い状態です。心筋梗塞や不整脈などの病気になることが考えられます。
血圧計の種類
手首式血圧計
コンパクトで持ち運びが容易になっており、旅行カバンにも入れて持っていけます。腕の高さによって数値が10mmHg前後の値が変わってしまうこともあります。
上腕式(巻きつけ式)血圧計
上腕で測定をして、手首式よりも正確性に優れています。手首式よりは少し大きめになります。
上腕式(アームイン)血圧計
腕を通してボタンを押すという作業で簡単に測定ができます。どうしても本体が大きくなって、場所をとってしまいます。
血圧の正しい測り方や注意点
一日の中で血圧は変化しています。朝の起床時は血圧が結構高くなることがあります。まずは血圧を測る腕と心臓の高さが同じくらいになるようにしましょう。腕が浮いてしまう場合は腕の下にタオルや本などを置くとよいです。リラックスした状態で測定を始めます。測定中は動いたり人と話したりしないようにします。正しい血圧の測定は起床時と就寝前の決まった時間帯に測定することがよいとされます。
起床後の血圧の測定
〇 起床後1時間以内
〇 排尿後
〇 朝食前
〇 1~2分後の安静後
就寝前の血圧の測定
〇 入浴後1時間以上時間をあける
〇 トイレは済ませる
〇 1~2分後の安静後
血圧は体の活動にあわせて変化しているので、少し休んで測り直すとかなり低くなることがよくあります。病院や家以外で緊張して一時的に血圧が悪くなっても、すぐにも恐ろしいことが起こることはありません。しかし、通常ではない状態が何ヶ月なども続く場合は注意が必要です。
まとめ
毎日正しい方法で血圧を測定して、血圧の状態を管理することが必要になります。また、高血圧の多くは主に塩分のとり過ぎ、運動不足、肥満、お酒の飲み過ぎ、喫煙などの生活習慣が原因で起こったりします。高血圧に注意が必要な方は生活習慣を改善する必要があるでしょう。