血圧計における、最高血圧と最低血圧の基準
日常生活における様々な要因によって、人間の血圧は常に変動しています。状況や体調によって、高血圧や低血圧になったりしますが、それらの詳しいデータは血圧計を使うことで把握することができます。今回は、血圧計での測定時における血圧基準のお話をしましょう。
まずは測定から
病院や家庭で血圧を測るときに使うのが血圧計で、ほとんどが電子式を採用していますが手動式は病院の一部で使用しています。測定を行う時は上腕(いわゆる二の腕)にカフ(腕帯)を巻き付け、深呼吸をしてからスタートします。
ゆっくりと自動的にカフが膨らみ、上腕における血液の流れは一時停止の状態となります。徐々に緩めていきますが、それは圧力を下げている動きです。その際に起こる現象が小さな心拍が発生しますが、カフが緩くなるのと引き換えに動作は大きくなり、振幅に関しては最高値が記録されます。
測定を行う際に・・・
血圧にも高血圧もあれば低血圧といった数値が出てきます。正常な血圧はどのくらいの数値として導き出すのか、あるいは高血圧のほか低血圧の基準はどのくらいの数字が基準線として算出されるのか線引きがされています。
診断基準に関しては、日本高血圧学会が制定した「高血圧治療ガイドライン」に基づく規定によって判断していますが、診察室と家庭内に大きく区分されているものの、詳細の数字に関しては実際に測定として使う血圧計の性能にもより多少異なっています。
正常血圧、正常高値血圧、高値血圧に対しては通常の血圧(正常域血圧)であるのに対し、Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度高血圧及び予備孤立性収縮期高血圧として定められています。
測定しましょう
血圧計を使って測定を行う際、正常域血圧と高血圧に関する数値を基準に測定しています。収縮期血圧(最高値)が139mmHgまで、拡張期血圧(最低値)が89mmHgまでの間であれば正常域の血圧、つまり健康の状態となっています。
対照的に高血圧については最高値が140mmHg、最低値が90mmHg以上をそれぞれ超えた場合に適用されます。
ただし数値は診察室内で測定を行った状態での数値となっているため、家庭内で行う場合はそれぞれ-5mmHg引いた数値の目安として測定を行います。
その数値に関して言うならば、今は問題がなくても将来的には脳卒中や心臓病、それに肥満などといった様々な病気を引き起こしやすくなる恐れがあるため、常に血圧を測定して数値を気にしておくと、生活の見直しなどといった様々な対策を練りやすくなります。
血圧計での測定を通じて、正常域の基準を定める
正常値の基準を守ればそれでよし、と思いたくなるものの高値血圧や正常高値なら基準内だから大丈夫と言っても、心筋梗塞などが起こるリスクが潜んでいます。
高血圧診断基準における数値を見ても、正常血圧の数値となる最高値120、最低値80以下ならばこれらの病気の発生率が最も低いとされているため、数値コントロールにおけるボーダーラインとして定められています。
まとめ
血圧計を使って測定する際、基準値となる数値が正常域であり、高値血圧の数値を越えると高血圧に対する危険水域ですので、それ以下の数値を常に意識するためにも、日頃から血圧計での測定は大事です。