医療機器の市場規模。x線診断装置も
医療機器全体の市場規模をみると、x線診断装置をはじめとする国内メーカーの画像診断装置は、世界市場においては最も大きくシェアを占めていますが、日本国内においては第3位の割合となっています。
これは国内における市場の浸透が一服し、定常状態へ移行していると考えらます。
以下は国内における医療機器の市場規模を示す数値です。
・項目:市場規模(2013年) 市場割合【傾向】 CAGR
・画像診断システム :416,383,377千円 13%【下降】 -1.81%
・ 画像診断用X線関連装置及び用具:71,998,152千円 2%【下降】 -3.98%
・生体現象計測・監視システム :330,636,051千円 10%【上昇】 4.69%
・ 医用検体検査機器 :168,493,070千円5%【横ばい】 2.68%
・ 処置用機器 :786,007,954千円 25%【上昇】 7.74%
・施設用機器 :44,996,334千円 1%【横ばい】 3.18%
・生体機能補助・代行機器 :588,427,898千円 18%【横ばい】 1.09%
・治療用又は手術用機器 :147,110,703千円 5%【上昇】 7.11%
・歯科用機器 :66,389,773 千円2%【上昇】 5.08%
・歯科材料 :151,816,853千円 5%【横ばい】 1.42%
・鋼製器具 :49,457,825千円 2%【横ばい】 2.05%
・眼科用品及び関連製品 :240,079,233千円 7%【横ばい】 2.69%
・衛生材料及び衛生用品 :18,413,097千円 1%【下降】 -0.36%
・家庭用医療機器 :126,098,530千円 4%【横ばい】 1.08%
※CAGR=年平均成長率
参考:厚労省「薬事工業生産動態統計」
国内における市場規模の割合は1位が処置用機器、次いで生体機能補助・代行機器、画像診断システムとなっています。
処置用機器はカテーテルやチューブを含んでおり、医療機器よりも処置用器具の市場規模が広がっていることを示唆しています。
○画像診断システムの国内市場規模
画像診断システムはCT、MRI、超音波が大きくシェアを占めています。
CTの成長率がやや鈍化しており、MRIが徐々に伸びてきています。
画像診断システムの小項目では、全身用X線CT装置、汎用超音波画像診断装置、超電導式磁気共鳴画像診断装置の順に市場規模の割合が大きいという結果になっています。
超音波画像診断装置においては汎用のシェアがやや落ち込んでいるものの、その他が伸びている状況となっています。