インターネットによる医療の情報はどこまで信頼できる?その見極め方とは
インターネットが普及したことで、いろいろな情報を入手しやすい環境になったといえますが、医療に関する情報もその1つです。
手軽の情報を発信したり手に入れたりできるようになったため、医療や健康に関する情報なども収集しやすくなったといえるものの、実際にはその情報の信頼性が気になるところでしょう。
たとえば発信者が書き換えた不適切な情報なども公開されている場合があり、インターネットで得た情報を鵜呑みにすることは危険な場合もあります。
そこで、インターネットによる医療の情報はどこまで信頼できるのか、信頼できる情報とそうでない情報の見極め方について解説していきます。
インターネットによる医療の信頼性
健康状態などに不安があるとき、いろいろな媒体から様々な情報を集めたいと考えるものですが、その1つがインターネットによる情報です。
検索サイトで検索することで、気になる体調の変化や症状などについての情報を得ることができます。
しかし得た情報が十分に吟味されていない不確かなものだった場合や、誤った情報だった場合には、鵜呑みにしないほうがよい場合も多々あります。
情報の正確さを判断せず、得た医療や健康に関する情報を信じ、利用してしまったことでトラブルに巻き込まれてることもあるからです。
病状を悪化させたり健康を害したりというリスクが高くなるため、慎重な判断が必要といえるでしょう。
著名な第三者の経験や体験談、大学教授や医学博士といった権威のある人の意見などは信用してしまいがちですが、それらの情報も本当に正しいとは言い切れません。
口コミやレビュー、評価数などに流されるのではなく、インターネットで公開されている医療の情報が信頼に値するものか判断するのは、情報に触れた自分自身でしかないということです。
インターネット医療の見極め方法
インターネットで公開されている医療の情報が信頼できるものか判断したいとき、厚生労働省が運営している「統合医療情報発信サイト」の情報の見極め方を参考にするとよいでしょう。
厚労省のサイトには、見極め方のポイントとして次の10か条を挙げているので、参考にしてください。
・根拠をたずねる
・情報の偏りを確認する
・数字の見た目に騙されない
・分母を意識する
・隠れた原因も洗い出す
・因果関係を見定める
・比較されていることを確認する
・情報をうのみにしない
・情報のでどころを確認する
・利益とリスクを比べる