血液検査とは?目的や確認できる疾患・一般的な検査の基準値を紹介

診断用機器

血液検査とは、血液に含まれる細胞や酵素、抗体などの数を調べて数値化し、病気の診断や原因を特定するために行う検査です。

人の体内を循環する血液は、体の隅々の細胞へ栄養や酸素を届ける働きをしているため、全身を巡る血液を検査すれば健康状態を確認することができるといえます。

そこで、血液検査について、目的や確認できる疾患、一般的な検査の基準値を紹介していきます。

 

血液検査とは

血液検査とは、血液に含まれる細胞・酵素・抗体などを数値化し、体の状態を把握する検査です。

指標となる基準値が設定されているため、結果を目安に病気の早期発見や治療に役立たせることができます。

そもそも血液は、体全体の健康状態を反映するため、血液検査により全身の健康状態を把握できるとされています。

 

血液検査の目的

血液検査の目的は、病気の診断や原因を調べること、そして進行度合を確認することです。

他にも現在行っている治療の効果などを確認する目的でも実施します。

健康な方でも、病気の早期発見・早期治療につなげるために、健康診断などで行うこともあります。

 

血液検査で確認できる疾患

血液は人の体重の8%程度を占めるといわれており、生命維持に欠かせません。

健康であれば、血液の成分や細胞数はほぼ一定であるのに対し、病気やケガを負っているときには成分や細胞数は増減します。

そのため血液の状態を調べれば、何か不調をきたしていないかなど、身体状態を確認できます。

血液検査で確認できるのは、たとえば以下の病気などです。

・貧血

・肝臓の異常

・腎臓の異常

・脂質異常症

・糖尿病

 

血液検査による基準値

血液検査を行った結果、数値が基準値の範囲から外れている場合は、何らかの疾患が疑われます。

主に血液検査で調べることのできる項目と、基準値の目安は以下のとおりです。

 

赤血球の基準値

赤血球の基準値は、女性 360~489(×10⁴/mm³)・男性 400~539(×10⁴/mm³)です。

基準値の範囲外の場合、貧血や多血症などが疑われます。

 

白血球の基準値

白血球の基準値は、33~89(×10²/mm³)です。

基準値の範囲外の場合、白血病・がん・感染症・アレルギー疾患・膠原病などが疑われます。

 

ヘモグロビンの基準値

ヘモグロビンの基準値は、女性11.4~14.6 g/dL・男性13.0~16.6 g/dLです。

基準値の範囲外の場合、貧血や多血症などが疑われます。

 

ヘマトクリットの基準値

ヘマトクリットの基準値は、女性34.0~43.9%・男性38.0~48.9%です。

基準値の範囲外の場合、貧血や多血症などが疑われます。

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