血圧測定器とは?種類や仕組み・測定のタイミングを簡単に紹介

診断用機器

血圧測定器とは、血管内の圧力を測る検査で使用する器具です。

心臓から送り出される血液がどのくらいの力で血管壁を押しているのか確認できますが、力が弱い状態を低血圧、強い状態を高血圧といいます。

血圧測定により、体調の変化に気づくことにつながるため、高血圧症状の発見や管理・経過観察においても重要です。

そこで、血圧測定器について、種類や仕組み、測定のタイミングを簡単に紹介していきます。

 

血圧とは

「血圧」とは、心臓から送り出された血流が、血管内壁を押す力のことです。

水がホースを通って排出される姿を想像するとわかりやすいといえますが、ホースに水を流して先端を指でつぶし、水の流れを止めた後に指を離すと勢いをつけて排出されます。

ゆっくりと指を緩めれば、勢いはだんだんと弱く穏やかなものになるといえますが、この水の勢いの強弱が水圧です。

水圧の現象を応用したのが血圧であり、結果を通る血液が血管の内側を押す圧力を測定することで、健康状態を知ることができます。

 

血圧測定器の種類

血圧測定器には、いくつかの種類があります。

血流の音を聴診器で聴きながら測定する水銀血圧計は、2021年以降の製造・輸出入が禁止されています。

世界保健機関(WHO)でも水銀血圧計・水銀体温計の全廃を目指しているため、振動を感知して測定する自動血圧計が主流です。

上腕に巻いた腕帯を空気で加圧し、血流を遮断・再開して測定します。

発生する振動を腕帯とチューブが血圧計本体へ伝えることで、数値の測定が可能な仕組みです。

 

血圧測定器の仕組み

血圧測定器を使用するには、その仕組みを理解しておきましょう。

血圧測定は、血圧を測る人の上腕にゴム袋の入ったカフを巻きますが、カフが小さ過ぎるときや巻く位置が心臓よりも低いと実際の血圧より高い数値が出ます。

電子血圧計なら、上腕に巻いたカフは測定開始と同時に自動的に膨らみますが、それにより上腕の血液の流れが一時的に止められます。

その後でカフの空気をゆっくり抜き、血液が流れることで圧力を下げていく仕組みです。

 

血圧を測定するタイミング

血圧を測定するタイミングは、朝と夜など1日2回程度が望ましいといえます。

朝目覚めてすぐか、トイレに行って朝食を取る前かなど、同じタイミングで測定しましょう。

夜も入浴後に落ち着いたときや、就寝前など測定のタイミングを一定にすることで基準となる数値を把握しやすくなります。

ピックアップ記事

関連記事一覧