医療機器のウイルス感染防止策とは?サイバーセキュリティ対策の重要性

診断用機器

医療機器もウイルス感染防止策が必要です。

患者や職員などの個人情報を扱う医療機関では、インターネット経由でウイルス感染することのないように、管理を徹底することが求められます。

そのためのサイバーセキュリティ対策といえますが、機密情報を保護することはもちろんのこと、患者の命を守るためにも必要なことです。

そこで、医療機器のウイルス感染防止策について、サイバーセキュリティ対策の重要性を解説します。

 

医療におけるサイバーセキュリティとは

医療におけるサイバーセキュリティとは、外部からの不正なアクセスによるシステム進入や、不正ソフトウェアによる感染などによる被害を防ぐための技術や対策です。

電子的攻撃や犯罪から、データや機密情報などの資産を守ります。

データが盗まれたり機密情報が流用されたりすると、多大な被害を受けることも少なくありません。

特に医療機関では患者の命を預かるため、情報漏洩や改ざん、安全性の確保のためにサイバーセキュリティは万全にしておくことが必要です。

医療法施行規則の一部が改正されたことと、2023年4月1日から保険医療機関・薬局におけるオンライン資格確認導入が原則義務化されたため、すべての医療機関でネットワーク関連のセキュリティ対策が必須とされています。

 

医療機関がサイバー攻撃の標的になっている背景

日本でも医療機関がサイバー攻撃の標的になっている背景として、医療を含めた重要インフラへのサイバー攻撃が度々発生していることが挙げられます。

近年では品質や利便性向上を目的とした外部接続などの頻度が増えました。

クラウドの利用やリモートワークが進むことで、今後もサイバー攻撃は増えることが予想されるため、よりサイバーセキュリティを強化することが望まれます。

 

日本医師会のサイバーセキュリティ支援制度

2024年2月2日、日本医師会ではサイバーセキュリティ支援制度を創設しています。

近年のサイバー攻撃による被害は増加傾向にあり、今後もさらに増えることが見込まれます。

医療機関を標的としたランサムウェア攻撃や標的型メール攻撃などの多発で、医療提供体制に悪影響が及んでいる状態です。

そこで、2022年6月から医師会会員のサイバーセキュリティ対策の一助になるサイバーセキュリティ支援制度を創設し、2023年6月1日に改訂を伴う支援内容の拡充を行っています。

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