医療用X線フィルムの特徴とは?役割や検査方法・目的を簡単に紹介

診断用機器

医療用X線フィルムは、別名レントゲンフィルムとも呼ばれ、透過力のあるX線による写真フィルムです。

人体にX線を照射すると、骨・筋肉・脂肪組織など人体組織を透過するため、組織の吸収度合いによって変化します。

そのため体内の透過像を記録できるなど、診断に役立てることができます。

そこで、医療用X線フィルムの特徴や役割、検査方法と目的を簡単に紹介します。

 

医療用X線フィルムとは

医療用X線フィルムは、人体へのX線の影響を抑えるため、蛍光体で可視光線に変換してフィルムを感光させ、被ばく線量を100分の1 以上低減させて撮影します。

そのため特徴としては、以下の内容が挙げられます。

・可視光ではなくX線を使用する

・X線を蛍光体で可視光線へ変換して撮影するため、被ばく線量が低減される

・写真乳剤中のハロゲン化銀含有率が高めである

・画像のノイズ成分となる粒状は滑らかである

・一般写真用とは異なるフィルムを使う

・工業用・医療用・放射線防護用など、フィルムの種類はこれらの用途によって変わる

 

医療用X線フィルムの役割

医療用X線フィルムは、レントゲン検査などX線を使う検査で、骨・肺・腹部などの状態を調べるために使います。

X線は波長が短く、エネルギーが高い電磁波の一種です。

そのため物質を構成する原子間の通り抜けが可能であり、透けて見えます。

この作用を透過作用といいますが、人体に対するX線の影響を抑えるために、蛍光体によって可視光線へ変換しフィルムを感光させています。

X線の量に応じて黒さは異なるため、この違いを画像として認識し、体内の透過像を記録します。

 

医療用X線検査とは

医療用X線検査は、X線を使って体内の様子を画像として映し出す検査です。

検査の目的として、以下が挙げられます。

・肺や心臓などの臓器に異常がないか調べる

・胃や小腸などの消化器や、胸部の検診を行う

・泌尿領域や整形領域など検査を行う

・臓器や関節の形態・位置を確認する

主に医療用X線検査は、胸部X線・腹部X線・骨折診断などに使用されています。

医療用X線検査の方法は以下のとおりです。

①X線管で発生させたX線を、患者体へ照射する

②体を通過したX線量の差により、影の濃淡のモノクロ画像として現れる

なお、胃や大腸などの消化管や、尿管や腎盂などの尿路系の検査においては、造影剤を使用する場合もあります。

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