水銀式血圧計とは?推奨されている上腕式電子血圧計と特徴を簡単に紹介

水銀血圧計は、水銀柱の圧力を活用することで血圧を測る間接血圧計です。
1896年にイタリアの医師リバ・ロッチが発明し、世界初の血圧計として幅広く使われてきました。
しかし従来までの水銀を使った血圧計や体温計は、 2021年1月1日以降は製造と輸出入のどちらも禁止されています。
そこで、水銀式血圧計について、推奨されている上腕式電子血圧計と特徴を簡単に紹介します。
水銀血圧計とは
水銀血圧計とは、世界初の血圧計であり、1896年にイタリアの医師であるリバ・ロッチが発明した医療機器です。
簡単な操作で正確に測定できるため、世界中の医師や看護師が広く使われました。
しかし、人体に有害な水銀を使っているため、現在はほとんど使用されていません。
水俣条約や水銀汚染防止法に基づき、2021年1月1日以降は水銀血圧計の製造や輸出入は禁止されています。
上腕式電子血圧計とは
上腕式電子血圧計とは、水銀血圧計の代替用に使える血圧計です。
日本高血圧学会が(医療機関の測定用として推奨しており、上腕にカフを巻いて血圧を測定します。
現在、一般的に流通している血圧計であり、スタンダードのタイプといえます。
上腕式電子血圧計の特徴としては、以下が挙げられます。
・カフ(腕帯)を心臓と同じ高さに保たなければ正確な数値の測定ができない
・カフ(腕帯)を自分で巻く腕帯巻きつけタイプと、本体と一体化した筒状のカフに腕を通して測定する全自動タイプなど種類がある
・巻き付けタイプの場合、正しい姿勢を保ちやすく、体を動かせない方でも計測しやすい
・上腕式は手首式よりも心臓の高さで測定しやすい
上腕式電子血圧計の特徴
上腕式電子血圧計の特徴は、本体とカフが一体化していることです。
チューブレスタイプの上腕式血圧計であり、腕を本体に通して装着後、測定ボタンを押せば測定できます。
内部構造の改良により、カフを腕に巻いたときに位置がずれても測定はできます。
装着の向きを気にすることなく、右腕と左腕のどちらの腕でも装着しやすいことや、テーブルに置いていても邪魔にならないため、好きなタイミングですぐに測定しやすいといえるでしょう。
基本的には、正しい血圧測定のために、カフ(腕帯)を腕へしっかりと巻くことが必要です。
測定するたびに、適切な強さでカフを巻けているか、画面で知らせてくれるタイプもあるため、ニーズに合うものを選ぶとよいでしょう。