耳鼻科のファイバースコープって痛い?

診断用機器

耳鼻科で「ファイバースコープ(内視鏡)を使います」と言われたらちょっととまどいますよね。耳を検査することもありますが、痛いのかな?と反射的に思ってしまうのは鼻へのファイバースコープではないでしょうか。
今回は、どういう検査になるのかを説明したいと思います。

【どういう病気のときに使うの?】

・鼻の病気(鼻が痛い、鼻づまり、違和感など)
ちくのう症、アレルギー性鼻炎、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)、鼻出血など

・のどの病気(セキが長引く、息苦しい、のどに痛みや違和感がある)
扁桃炎、咽喉頭炎、腫瘍など

いずれも風邪が長引き悪化して鼻やのどに異常を感じたら耳鼻科に行きましょう。ファイバースコープの内視によって診断します。

【ファイバースコープってどんなもの?】

鼻の奥やのどまで内視するファイバースコープ(軟性内視鏡)はだいたい3㎜~4㎜でほとんど痛みはありません。

中には異物を鉗子で異物を取り除くことができるものもあります。
胃カメラと似ていますがもっと細いので楽に内視を行うことができます。
また、極細径で乳幼児の内視もできる電子スコープを所持している耳鼻科もあります。

【ファイバースコープの歴史】

1960年代にアメリカでグラスファイバーが開発されたことから、それを医療器の内視鏡に取り入れ、レンズをつけることで医師が直接患部を観察できるようになりました。
それからカメラ付きのファイバースコープが誕生し、1975年以降には耳やのど以外の腸、胆道、食道などいろいろな部位に使われるようになります。

また、一昔前の胃カメラは大きく苦しかったと言い内視を嫌がる高齢者もいるようですが、最近では、技術が進化したことにより検査キットのサイズもコンパクトになりずっと楽に診察を終えることができるようになりました。より細かく血管や粘膜の組織も診察できるように進化し続けています。

【鼻やのどを健康に保つために】

花粉症はなるべく花粉の時期はメガネやマスクをする、帰宅時にできるだけ花粉を落として、うがい手洗いを入念にしましょう。
鼻やのどの炎症を抑えるのには部屋を清潔にし、ハウスダストを無くすことも効果があると言われています。
また食生活の改善や適度に運動することも大事です。
タバコは鼻やのどに悪いので喫煙をやめる、吸わない方でもタバコの煙を吸い込まないようにしましょう。

【まとめ】

長いこと耳鼻科に行ってない人はファイバースコープで診察を受けるのはちょっと怖いと思うかもしれません。しかし治療をするのに有効で痛みもありませんので、鼻やのどに長引く違和感があったらすぐに耳鼻科(耳鼻咽喉科)を受診しましょう。

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