CT検査の特徴とは?

診断用機器

【はじめに】
ドーナツの輪のような機械で検査をするCT検査。皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。病院では数多くの種類の検査がありますが、CT検査とはどのようなものなのでしょうか。今回はそのことについて説明したいと思います。

【CT検査とは?】

CT検査は英語でComputed Tomographyといいます。Tomographyとはずばり断層撮影法という意味です。
X線を患者にあてて通過させ、その量をデータにしてコンピューター処理を行い体の中の断面画像を作ることができます。
短い時間で撮影ができ、病気など体内の異常を見つけることができます。中でも心臓・大動脈・肺など胸部・気管支・肝臓や腎臓といった腹部の検査に優れています。
レントゲン検査は二次元画像ですが、CT検査では三次元で画像を作ることができるのでより詳しい情報を得ることができます。

【CT検査の種類】

単純検査(造影剤を使わない検査)と造影検査があります。
造影検査では、造影剤(ヨード製剤)を静脈に注射します。造影剤を使用することによって、血管・血液の流れがよくわかり単純検査より詳しいことがわかります。

【CT検査での注意】

下記にあたる人はCT検査を受けられない可能性があります。

・心臓ペースメーカーまたはICD(植込み型除細動器)を使用している
・妊娠の可能性があるまたは妊婦である
・閉所恐怖症がある

また、下記の人は造影剤を使った造影検査が使えない場合があります。

・造影剤で以前副作用の経験がある
・アレルギー体質または喘息がある、授乳中である、糖尿病の治療薬を服用している
・甲状腺疾患、心臓病、肝臓病、腎臓病、マクログロブリン血症、多発性骨髄腫などの病気である

CT検査前の一食分は飲食禁止となります。検査時には金属を外します。場合によっては検査衣に着替えます。下記のものは検査室に持ち込むことはできません。

・メガネ、カギ、腕時計、ピアスやイヤリング、ネックレス、ヘアピン、湿布や使い捨てカイロ、磁気カード、入れ歯、エレキバン(磁気が入っているため)

【CT検査でわかる病気】

CT検査では、脳出血・肺がん・肺炎・内臓の異常・腸炎・腸閉塞・尿道結石などを見つけることができます。
CT検査と似たようなドーナツ状の輪の中で検査するのにMRI検査があります。MRI検査は15~30分ほどかかるのに対し、CT検査は10分以内で終わることができます。

【まとめ】

CT装置が開発されたことによって、人の体内を立体的に見ることができるようになりました。CT検査は短い時間でレントゲンよりも詳しく人の体内の異常を見つけ、そのまわりの組織との関係性(たとえばその異常がまわりの組織に影響を与えているか、など)も知ることができます。CT検査は、多くの病気の発見や治療に役立っているといるでしょう。

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