正しい血圧の測り方
【はじめに】
多くの人が年齢とともに気にするのが血圧のことじゃないでしょうか。とくに高血圧と診断された人は日々の血圧の変化に敏感になっているはずです。家庭で測れるようになってきていますが、正しい数値がどれだかよく分からない人も多いと思います。血圧の正しい測り方を理解していないと測る意味がありません。
そこで今回は家庭で行なう正しい血圧の測り方について紹介します。
【血圧が測るたびに違う理由】
家庭で血圧を測るたびに数値がバラバラでどれが正しい値なのか迷ったことはないですか。それは血圧に周期があるからです。この周期は24時間サイクルです。よって、測る時間帯によって変化します。
また、普段とは違う行動や測定条件の違いによっても数値が変化します。さらに、夏や冬、室内と室外という風に気温の変化も影響します。あと、何度も繰り返し測ることでも変化します。ようするに血圧は常に一定というわけではないということです。
血圧を測るのは血圧の変化をみるためです。数値に違いが出るのは自然なことです。ただ、血圧を測るときには同じ時間帯に同じ条件・環境で測ってください。それで平均を出して変化をみます。
【時間帯】
血圧は時間帯で変化すると述べましたが、どのように変化するのでしょうか。日中の活動する時間帯は高くなり、就寝する時間帯には低くなるのが自然な流れです。ただ、運動後などは変化が激しいため正しい値がでません。とくに、飲酒や喫煙時、入浴、排便時、車の運転の際は血圧の変化が激しくなります。この時の測定は避けましょう。測るタイミングとしては、起床後1時間前と就寝前です。薬を服用しているなら服薬前に測りましょう。
【血圧計の適切な設置場所】
では、次に血圧を測るのに適した環境をみてみましょう。
第一に血圧計を設置する場所として最適なのは静かな場所です。騒音や物音のしない場所を選んでください。計測時にはテレビの音量も小さくしましょう。また、室温も20℃前後を保ち、寒さによって血圧が上がらないようにしましょう。これらが血圧計を設置する適切な場所となります。
より正確な数値を出したいのなら手首に巻くタイプでなく腕に巻くタイプを選びましょう。血圧を測るときには手首や腕を心臓の高さに合わせなくてはならないので、腕の方が手首よりも合わせやすく正確に測れます。
また、測るときの姿勢は背筋を伸ばして、力むことなく手のひらを開いた状態にしましょう。
【まとめ】
家庭で血圧を測る際、高血圧と診断される基準は「上が135mmHg以上」または「下が85mmHg以上」です。繰り返しにはなるのですが、家庭で正しく血圧を測るには同じ時間帯、同じ環境下で測ることです。血圧は周期があって変化はします。なので、測った平均値をみることが大事になります。なので、血圧が極端に変わるような行動の後は計測を避け、リラックスできる状態で測りましょう。測る時間帯を決めてしまうのもいいでしょう。