のどから入れるファイバースコープどんな検査をするの?

診断用機器

【はじめに】
ファイバースコープは、とても細くしなやかに曲がるホース状の筒のようなものです。のど・鼻などから入れて体内を観察し病気の有無や異常がないか検査します。
また、のどに違和感があると「ファイバースコープで検査をする」とお医者さんから言われることがあるかもしれません。
今回はのどに関してファイバースコープ検査がどのように行われるか説明したいと思います。

【のどから入れるファイバースコープでの検査手順】

◎気管支鏡検査
肺、気管支など呼吸器の病気が考えられる場合、ファイバースコープ(気管支鏡)で気管支の中を観察することがあります。その際場合によっては組織や細胞の一部を採取することもあります。

ファイバースコープ(気管支鏡)は直系4~6mmほどで胃を調べる胃カメラよりもっと細くできています。そのため、肺の内部を観察することができます。

◎気管支鏡検査を受ける症状とは
・血の混ざった痰が出る場合
・原因のわからない咳が長期間続く
・胸部のレントゲン・CTで撮影した検査画像に肺の異常が見られる
・肺や気管支の病気、異常が確定的な場合

◎気管支鏡検査の手順
・気管支鏡検査前には食事を1食分抜かなければいけません。

・検査の直前に麻酔をかけます。

・患者さんはベッドにあおむけに寝ます。
口、あるいは鼻からファイバースコープ(気管支鏡)を入れ、のど(気管)を通し気管支内まで到達させます。直径5mmほどまでの気管支内を観察します。

・異常があった時の合図はベッドをたたくなどして対応します。

・検査の時間は通常20~30分ほどになります。
検査終了後2時間ほどは、のどにかけた麻酔が切れないので、水や食べ物をとってはいけません。2時間後に少量の水を飲み、異常がないか確認します。

【のどの病気でファイバースコープ検査を行う場合】

ただのどに違和感があるというだけでは、咽頭炎、扁桃炎、また鉄欠乏性貧血や自律神経失調症、更年期障害の可能性もあります。こういった症状の診察には鼻からファイバースコープを入れて検査をします。

ただ、のどの異常で気になるのは咽頭がんです。その場合次のような症状があるといわれています。

・のどに異常、違和感を感じる。
・耳の片方に異常、違和感を感じる。
・首に大きなしこりがある。
しかし、それだけではほかの病気の可能性もありますので、ファイバースコープを鼻から入れて検査し、診断に役立てます。

【最後に】

いかがだったでしょうか?今回はのどに関してファイバースコープ検査の概要を紹介してきました。
ファイバースコープの本体そのものは大変細い作りになってます。また、気管支鏡の検査ではスプレーで麻酔をかけるので、検査自体はほとんど体に負担をかけないものです。
これから寒い季節になります。病気は早く治すにこしたことはありませんので、のどに異常を感じたらすぐに耳鼻咽喉科に行くようにしましょう。

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