誤差の出ない血圧計の測り方

診断用機器

【はじめに】
最近では家庭でも簡単に血圧を測ることができますよね。
血圧が高かったりして気にかけている人はこの計測が毎日の日課になっていると思います。
そうなると気になるのが、「正確に測れているか」ですよね。誤差をなく測れていないと、日課にしていても意味がなくなります。
そこで今回は誤差をなくす血圧計の正しい測り方を紹介します。

【血圧を正しく測るには】

みなさんは血圧計を使うとき、ちゃんと測り方を意識したことはありますか。
意識しないで何となく測っていると誤差が出て正確な数値を知ることができません。
では、測り方の要点をチェックしていきましょう。

・測るときの姿勢
背中を丸めて座ると腹部が圧迫されて正確な測定ができません。背筋を伸ばしてイスに腰掛け、腕に力を入れず腕帯を心臓と同じ高さにしてください。
測定中は、話もせずじっとしておきましょう。
手のひらは開いたまま上に向けてください。

・腕帯を巻く位置
腕帯の下端部分はヒジよりも1、2cm上になるように巻きましょう。その位置が心臓の高さとおおよそ一致します。
指が1本か2本くらい入る余裕を持って腕帯を巻いてください。
素肌や薄着の上から腕帯を巻いてください。ただし、シャツなどをまくり上げて腕を圧迫しないようにしましょう。

・測定するタイミング
基本的には朝晩1回ずつ測定してください。
朝は起床してから1時間以内か、服薬後または食後に行ってください。
晩は就寝直前で構いません。どちらの場合もトイレを済ませ、イスに1~2分程度腰掛けた後に測定してください。
主治医に測定回数を決められているのなら、それに従ってください。また、全ての記録を取ってください。

・測定場所
物音がしない場所で測定しましょう。また、このときはテレビの音量は小さくしておきましょう。

【腕と手首の違い】

上記では腕で測るタイプの血圧計で話を進めましたが、血圧計には手首で測るタイプもあります。
しかし、血圧計は心臓と同じ高さで測る必要があるので、手首では高さを調整することが難しく、測るたびに数値が異なったり、誤差が出たりします。
腕で測るタイプの方が測り方の影響が少なく、より正確に測ることができるでしょう。

【時間帯による影響】

血圧の測る時間によって数値が異なると、「これも血圧計の誤差なんじゃないか」と思ってしまいます。
でも、これは血圧計の誤差とは考えにくいです。なぜなら、血圧は24時間周期になっているからです。日中活動しているときに高く、午後に向けて緩やかに下がっていきます。なので、血圧を測る時間帯によって数値が異なってくるのです。

【まとめ】

血圧計の正しい測り方を知っていれば、誤差の出にくい正確な数値で測定できることがお分かりいただけたでしょうか。
正しい測定方法を実践して日々の体調の変化を知ることに役立ててください。

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