血圧計測定の際の高血圧の基準値について

診断用機器

【はじめに】
血圧計で計測できる血圧には高血圧かどうかを判断する基準値というものがあります。

今回高血圧の診断基準と家庭で血圧を診断する際の基準について紹介してみたいと思います。

【高血圧の診断基準】

新しくなったガイドラインでは高血圧を4段階に分類して治療を促しています。
収縮期高血圧に関しては特にお年寄りに多い症状です。

・高血圧1・・・最高血圧が140~159 かつ/または 最低血圧が90~99の場合

・高血圧2・・・最高血圧が160~179 かつ/または 最低血圧が100~109の場合

・高血圧3・・・最高血圧が180以下 かつ/または 最低血圧が110以下の場合

・収縮期高血圧・・・最高血圧が140以下 かつ 最低血圧が90超の場合

以下参考までに、3つに分類される高血圧以外の血圧の基準値について紹介します。
「正常高値血圧」の場合高血圧でないと判断されても、高血圧の一歩前と判断され注意が必要です。

・至適血圧・・・最高血圧が120以下 かつ 最低血圧が80以下の場合

・正常血圧・・・最高血圧が120~129 かつ/または 最低血圧が80~84の場合

・正常高値血圧・・・最高血圧が130~139 かつ/または 最低血圧が85~89の場合

【高血圧でなくても安心はできない】

上記の判断基準で見て高血圧と判断されなかったとしても脳卒中などの病気になってしまうケースもあります。

例えば、病気の発症率からみて、最も脳卒中の発生率が低いのは至適血圧の場合です。
つまり、血圧は低ければ低いほど病気になりにくいということができます。

【家庭での血圧基準について】

一般的には家庭での血圧測定値は病院のそれに比べて低い値になることが多いです。

家庭での高血圧の基準・・・最高血圧135以下 かつ/または 最低血圧85以下

先の項目「高血圧の診断基準」は病院で測定した基準値です。家庭での測定では「低め」に設定されているということがわかります。

【まとめ】

血圧計で測定される高血圧の基準は病院の場合と家庭で違うことについては先に触れました。特に家庭で行う血圧測定は早朝に測定できたり、医者の前などで緊張して血圧が高くなってしまう「白衣高血圧」を防ぐことができます。さらに家庭で毎日血圧測定すれば同じ条件で測定することが可能ですので医者にとっては有効な判断材料となります。

血圧計の基準値についてしっかり把握し、より正確な測定ができるよう役立ててください。

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