病院で使用される血圧計の測定範囲はどれくらい~血圧計の種類~

診断用機器

【はじめに】
家庭用の血圧計の普及台数は約4000万台とされていて、これは一家に一台の普及率に相当します。さらに高血圧の人の約77%、そうでない人の約44%が血圧計を保有しているというデータもあり、血圧計は私たちの健康管理に不可欠な道具と言えます。

今回、家庭用の血圧計と病院で使用されている血圧計の種類についてお伝えしていきたいと思います。

【水銀血圧計】

主に病院で使われることの多い血圧計になります。
このタイプの血圧計で測定できる血圧の範囲は0~300mmHgで水銀柱と呼ばれる圧力計の目盛りを目視で測定します。

この方法は最も古いタイプの血圧測定法とも言え、例えば血圧の測定単位である「〇〇mmHg」のHgは水銀の元素記号から来ています。このようにもともとは水銀柱が高く押し上げられるほど血圧が高いということになり、この「〇〇mmHg」という単位が用いられていました。

【アネロイド血圧計】

こちらも測定範囲が0~300mmHgのものが一般的で、水銀を用いずに血圧を、針を回す力に変換して測定する方法です。
こちらも主に病院で使用されることが多く、水銀血圧計に比べコンパクトでまた有害物質を出さないなどのメリットがあります。一方、劣化しやすく衝撃に弱いといったデメリットもあり丁寧に扱わないと正確な測定値が出ないこともあります。

【アームイン型上腕式血圧計】

病院や薬局などに設置されているのを見たことがある方も多いと思います。
腕を測定機に通して測定するタイプで測定姿勢が一定となるので正確な血圧値を測りやすいというメリットがあります。

【家庭で用いられる血圧計】

ここでは家庭用の血圧計について紹介したいと思います。

・指式血圧計
指にカフを巻いて測定するタイプのものです。持ち運びに便利ですが、測定結果がまばらになることも多く、正確な数値を把握するのが難しいという欠点もあります。

・手首式血圧計
こちらも持ち運びに便利な手首に巻くタイプの血圧計です。

・上腕式血圧計
腕に巻いて測定するタイプのものです。指式血圧計、手首式血圧計より正確に測定できるため日本高血圧学会は家庭で血圧測定にはこのタイプの血圧計の利用を推奨しています。

【まとめ】

日常の健康管理の指標として血圧値を把握しておくことは大切です。
また最近では血圧値の記録ができるスマホアプリなどもあり日々の血圧の変化が簡単にデータ化できます。血圧についての正しい情報を身に付け日頃のヘルスマネジメントに役立てていただきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ピックアップ記事

関連記事一覧